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▲宮古島 島尻 パーントゥの面。 1975年 三好和義撮影 (16歳の時)



NHK「日曜美術館」で沖縄の写真家、比嘉康雄さんがとりあげられた。

(12月19日 20時〜21時 再放送)

比嘉さんとは結局面識は無かったが、

いつも強く意識していた写真家だった。

1976年、僕が高校2年の時、作品が平凡社の「太陽賞」の最終審査に残り、

結局「太陽賞」に選ばれたのが比嘉さんだったのだ。

僕は次点だった。

アラーキーさんも太陽賞出身。

沖縄宮古島の同じ村で同じおばあを撮った写真もあったので、

かなりショックで、ヘコンだ。

(太陽賞は30枚の組み写真)

自信過剰だった僕は、発表された誌面を見て

「なんで?僕のほうがうまいのに・・・。」と納得がいかず、

徳島に講演に来た審査員の羽仁進さんを空港まで追っかけて行って問いつめた。

「もし君に賞をあげていたら、みんなに妬まれて、大変なことになっただろうね。」

というようなことを諭され、「そうだったんだ!」と納得したのだった。



比嘉さんはその後も沖縄の祭りをテーマに撮り続け、2000年に亡くなってしまった。

今は途絶えてしまった久高島のイザイホーなど貴重な記録写真を

作品としてたくさん遺した。



僕が16歳で沖縄を旅して撮ったその時の体験が今の楽園の原点になっている。

その時の僕の批評は伊奈信男によって書かれている。

『三好和義の「沖縄先島」は、よくまとまったルポタージュである。

しかし、十六歳の学生にしては、少し器用にまとまりすぎている。

あまりトーンや構図にこだわらないで、のびのび撮った方が大成するのではないか。』

他に審査には五木寛之、渡辺義雄、中島健蔵、羽仁進、石元泰博、篠山紀信。

当時、僕はドキュメンタリーなどの報道カメラマンを目指していたが、

三木淳先生や杵島隆先生との出会いもあり、大学に入ってからは広報、広告を専攻、

少し違った分野を目指した。

▲1976年7月号「太陽」

▲太陽賞に応募し返却されたプリントは今も大切に保管してある。
東京から取り寄せたイルフォードのマット印画紙に徹夜でプリントした。
このモノクロ作品は写真集「ニライカナイ 神の住む楽園・沖縄」に収録されている。



比嘉泰雄写真展

沖縄県立博物館・美術館 11月2日〜1月10日

IZU PHOTO MUSEUM (静岡県長泉町)1月23日〜5月8日








2010/12/16 (木) 11:43 | 雑談 | comments(0) | posted by RAKUEN staffs
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