撮影秘話
宮廷の庭(6)
▲京都御所 皇后宮御常御殿 中段の間襖絵に描かれた椿。
宮中で盛んだった椿の栽培を調べているうちに、
奥深い椿の世界に魅せられた。
椿図鑑に載る数ある花の中で、
一番気に入ったのがこちら。
▲福江島の野生のヤブツバキの突然変異体
「玉の浦」
長崎五島列島でこの椿を探した。
そして、古木を見つけた。
土門拳の頭の中には椿の写真集の計画があったのかもしれない。
足摺岬には仏像ではなく、
椿を撮りに来ていたと、
四国八十八ヶ所の寺の住職に聞いたことがある。
屋久島からも椿を採集して、
持ち帰る姿が撮られている。
修学院では、かわいらしい「わびすけ」を撮っている。
▲1976年平凡社刊 太陽の姉妹誌「季刊アニマ」『椿』
土門拳撮影「修学院離宮のわびすけ」
土門さんの時代、大型カメラでは撮りづらかった小さな花。
デジタルカメラなら、そんな花の色も、ありのままに撮れる。
土門さんが作りたかったであろう椿の写真集。
全国の原生木を巡って、
僕が撮ってみたいな・・・。
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